国慶節の大型連休を利用した中国人観光客の「爆泊」などで、日本のホテルに空き室がなくなっている。ホテル評論家の瀧澤信秋氏は「訪日外国人の急増で国内の日本人は泊れない状態です」という。
現在、日本のホテル宿泊客の3人に1人は外国人だ。外国人観光客は2004年は614万人だったが、15年には1800万人と10年前の3倍に達すると予測されている。そのほとんどは中国人観光客で、昨年の2.2倍に急増している。瀧澤氏によると、「爆泊」「爆買い」の裏側で日中ホテル部屋争奪戦が始まっているという。
裏ワザは「3つの3を狙え」
困惑しているのは日本人観光客や出張のサラリーマンだ。「家族旅行で一緒のホテルに泊まれない」「予約が取れず、結局ファミレスに朝までいた」といったケースが出ている。とくにしわ寄せが来ているのが、サラリーマンの出張宿泊代である。会社の規定で宿泊手当は平均1万円程度だが、大阪のビジネスホテルでは05年に9000円だった宿泊料金が、今は季節によっては1万7000円のハネ上がっている。
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「これはテレ朝ではダメですね」
そこで瀧澤氏が披露したのが「3つの3を狙え!」という予約の裏ワザだった。3日前まではキャンセル料が発生しないため部屋はキープされたままだが、急にキャンセルが出る3日前を狙う。しかも、当日のキャンセルを受け付ける午後3時を狙う。また、空き室にしたくないホテル側はチェックイン3時間前ごろから値段を下げてくるので、チェックイン3時間前を狙う。これらのことは、インターネットより直接電話が良いとアドバイスする。