みかんは10月に入ると収穫期を迎えるが、3大生産地の一つ、静岡県浜松市三ヶ日町のみかん畑で不審火や川の魚が大量に浮くなど異常が続いている。今月20日(2015年9月)、みかん畑に設置された小屋の中から出火し、中にあった収穫用のコンテナなどが燃え、小屋が全焼した。みかん畑の不審火はこれで14件目にのぼる。
三ヶ日町の農家の9割がみかん栽培に従事し、ここで収穫されたみかんは甘さと酸味のバランスが良く「三ケ日みかん」のブランド名で知られている。
農機具や倉庫全焼
最初の不審火は今年3月10日で、みかん畑の倉庫から出火して農機具やみかんの木10本が燃えた。さらに、3月に5回、5月の2回、6月に3回、7月に2回、8、9月は1回と続いた。収穫シーズンを前に、農家の人たちは「道具が置いてある小屋がやられ、みんな苦しんでいる。夜も寝られないくらい」と嘆く。
小屋や倉庫はほとんど人目に付かない畑の奥に設置されており、火は小屋の内部から出ていることから、警察は土地勘のある人物による連続放火事件とみて捜査している。
不審は放火だけではない。今月27日にはみかん畑を流れる川で、天然の鮎やウナギ約1000匹が浮いた。農家は「鮎はいまたまごを持っている。ほとんど全滅だから来年に影響が出るんじゃないか」と怒る。
浜松市は「人為的か偶発的か不明だが、何かが川に流された可能性がある」として死因の特定を進めている。
司会の羽鳥慎一「ずっと大切に育ててきて、ちょうど収穫前なのでなおさらでしょうね」
誰が何の目的でやっているのか。
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「農家に打撃を与えるためか、放火を楽しんでいるか。狙いはどちらかでしょうね」