三重県伊勢市の小高い山でおととい28日(2015年9月)夜、松阪市に住む高校3年生の波田泉有(はだ・みう)さん(18)が胸を刺されて死亡しているのが見つかった事件で、三重県警は現場にいた友人の男子高校生(18)を殺人の疑いで逮捕した。
男子高校生は「私がしたことは間違いありませんが、波田さんに頼まれて殺しました」と話している。
自殺願望ほのめかしていた波田泉有さん
波田さんはおととい連絡が付かなくなり、家族や友人が探していたところ、男子高校生がLINEで居場所が伝えてきた。現場に駆け付けると、山頂の戦没者の記念碑のそばに倒れている波田さんと一緒にいた。波田さんは制服姿で仰向けになっていて、心臓に達するほど刺されていた。そばに包丁があり、男子高校生は自宅から持ってきたといっている。
同級生らによると、波田さんは学校では演劇部の部員で、明るく誰にも話しかけるタイプで友達が多かった。おとといも変わったところはなく、学校へ行き午後3時半ごろ下校した。しかし、夏休み前に友人と2人で数日間行方不明になったことがあり、そのころに自殺願望をほのめかしていたという話もある。
周りからはわかりにくい10代の心の中
司会の夏目三久「波田さんと男子高校生は友人関係で、供述から衝撃が広がり謎も深まっています。この事件をどう思いますか」
コメンテーターの浜田敬子(「アエラ」編集長)「10代にかかわる事件が相次いでいるという印象がありますが、今回の波田さんも明るい半面、自殺願望があるという証言もあります。10代の心の中は複雑で、周りからは分かりにくいところがありますが、事件の前兆には少しずつ何かあるんですよね。親の立場としては、なにを気をつければいいのか、なにをしてやればいいのか、本当にそう感じますね」
夏目「波田さんと男子生徒の関係、そして男子生徒に計画性があったのか、警察は慎重に捜査を進めています」