妻から夫へのDV急増!暴行やののしり攻撃・・・相談相手もなく追い込まれて自殺

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   身近な疑問や日常の不安を解消する「LIFEトピック」コーナーで妻から夫へのDVを取り上げた。「DVといえば、夫から妻への問題と思われがちですが、警視庁によりますと、DVのうち1割は妻から夫へのものだといいます」と藤森祥平アナが説明する。

   最近急激に増加しており、妻から夫への件数は2010年に796件だったのが、14年には5971件と7.5倍にも上っている。今年3月(2015年)には大阪で「ホワイトデーのお返しをくれなかった」と妻が夫の首を絞めた。4月には東京で「夫がトイレから出て来て手を洗わずに子どもに触った」と包丁で夫に切りつけた。

「父親として失格」「稼ぎがないんだから」

   こうした直接の暴力だけではない。妻から夫へのDVに詳しい行政書士明和事務所の吉田重信代表は「妻から心を傷つけるような発言をされて、夫がまいってしまうようなケースが多い」という。

   夫にふとしたことでつらい言葉をかけたり、つらい態度をとったりしていないか。街で聞くと「『どういうつもりなの。父親として失格』みたいなことをいったことがある」「『稼ぎがないんだから』と言ったことがあって、すごいショックだったみたい」と、どうやら日常的にあるらしい。吉田代表は「うつ状態になって会社に行けなくなって、円形脱毛症になってしまった人もいる」という。

   事件になったこともある。歯科医院長の夫(当時56)が住宅ローンや医院の設備費などで1億円の借金を抱えてしまった。怒った妻が「死ね。死んで借金を返せ」と暴言を吐き、携帯にも「死ね」とメールを送りつけた。夫は自殺に追い込まれたという。

自治体や男女共同参画センターに相談窓口

   DV被害が拡大する原因には、「男のプライド」があるという。「女性から暴力や暴言を受けるのは恥」と思ったり、「家庭さえ管理できないと思われ出世に響くのでは」と相談したりせず、じっと耐えてますます深刻な事態になる。

   野村修也(中央大法科大学院教授・弁護士)によると、東京都、神奈川県、京都市などには男性へのDV専門の窓口があり、各地の男女共同参画センターなどでも相談できる。ただ、足を運ぶかどうかが問題だ。

文   一ツ石
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