「人が増え過ぎている。俺が減らしてやる」
スパイ映画は「敵側」が魅力的であればあるほど面白い。敵は天才エンジニアでIT富豪のヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)で、ラッパー・ファッションで登場する。彼は環境保護のために「人が増え過ぎている。俺が減らしてやる」と宣告する。腹心の部下は両足義足(しかもこれが武器になっている)の美女剣士・ガセリだった。
その頃、世界中で優秀な学者、科学者、芸能人が次々と失踪する事件が頻発していた。世界征服を目論むヴァレンタインの仕業である。支配下においた人の首にチップを埋め込み、逆らうとそれを爆発させるのだ。
また、スマホ、パソコン、メール、ネットが無料で使えるSIMカードを全世界に配布する。しかし、このカードには「親しい人を殺したくなる」という恐るべき仕掛けが組み込まれていた。果たしてキングスマンは世界を救うことができるのだろうか。早くも続編の製作が決まっているそうだ。
佐竹大心
おススメ度☆☆☆☆