「残念なニュースです」と、スポーツコーナーで司会の夏目三久が切りだしたのは、サッカー・ネイマール選手の巨額脱税疑惑だ。所得の過少申告でブラジル当局は57億円相当を凍結したという。
ネイマールはアメリカの経済誌「フォーブス」の世界サッカー選手年収ランキングで、C・ロナウドやメッシらについで5位の38億円を稼ぐ。ネイマールは2011年に所属していたサントス(ブラジル)から13年に移籍金74億円でスペインのバルセロナに移るまでに19億円を脱税したという疑いを持たれている。
丸刈りで謝罪!?
国際税制に詳しい木村正人さんは「各国が税の取り方がこれではいけないと、国際課税を厳しくしている」と世界的な傾向を解説する。
ネイマールの父親は「ネイマール自身も会社も脱税していない。彼は会社のメンバーではない」と反論している。ネイマールの金銭管理をする会社のことだが、メンバーに入っていないから無関係というのは言い逃れだ。疑惑が事実なら、選手の責任も追及されて当然だろう。
ブラジルの地元紙はネイマールが丸刈りになった写真を掲載して、「取り締まられているので坊主頭にしたのか」と見出しをつけた。坊主姿が反省の意思表示なら、なんだか日本的だが、世界に波紋を広げそうだ。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト