今週から設けた新コーナー「ニュースそもそも」は、フォルクスワーゲンの排ガス不正問題をとり上げた。「世界各国に波紋を広げています。そもそもフォルクスワーゲンはなぜ不正を行ったのでしょうか」(司会の夏目三久)
販売台数で世界トップの自動車メーカーがやったのは、いわば「替え玉受験」だった。検査の時だけ排ガスを減らすソフトウエアを搭載して、米国の厳しい排ガス規制をクリアしていた。実際の走行時には基準値の最大40倍のガスが出ていたというのだから、テストの間だけ優等生を装っていたわけだ。
制裁金2兆2000億円や賠償訴訟!会社存亡の危機
夏目「手のこんだ不正ですね。そこまでする必要があったのですか」
今年上半期の販売台数は、フォルクスワーゲンが504万台、2位のトヨタが502万台だった。
龍崎孝(TBS解説委員)「クリーンディーゼル対ハイブリッドエンジンの戦いで、まさに関ヶ原です。そこで勝ちたいという思いが不正につながりました」
夏目「会長辞任だけですまされることなんですか」
米国の制裁金は2兆2000億円といわれる。訴訟騒ぎも多発する気配で、ディーゼル車があまり普及していない日本への影響は少ないが、不正疑惑は欧州各国にも広がりそうだ。
龍崎「企業の存立にかかわることです」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト