熊谷・6人惨殺ペルー男死なせるな!凶行の動機しゃべらせ厳罰に処せ
埼玉県熊谷市で起きた6人刺殺事件は、犯人と思われるペルー人が2階から落ちて頭部を強打し、頭蓋骨骨折で意識不明の状態が続いているようで、事件の解明は遅々として進んでいない。
週刊新潮は突然妻と愛娘2人の命を奪われた夫(41)の兄が、張り裂けんばかりの胸の内を代弁している。<「事件が起きた日の晩に、警察が弟の携帯に連絡してきたそうです。大急ぎで熊谷署に駆けつけると、まもなく3人の死亡が確認されたと告げられてね。本当に自分の家族が犠牲になったことを知って、普段はおとなしい性格の弟も、さすがに声を上げて泣き崩れてしまった」>
何という理不尽な死であろう。ペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン(30)は、なぜこのような凶行をしでかしたのだろうか。事前に防ぐ術はなかったのだろうか。
14日に中年夫妻を刺殺し、16日には老婦人も殺している。だが、事件前日の13日に、ペルー人は不審な挙動が咎められ、近隣の男性からの通報で熊谷署に連れて行かれているのだ。だが、煙草を吸いたいというので署の玄関先で喫煙しているときに逃げられてしまった。それなのに、熊谷署も県警も、住民に警戒を呼びかけることをしなかったのだ。明らかな警察側の重大なミスである。しかもこの辺りはみな古くからの知り合いだから、戸締まりをする習慣がなかったと週刊新潮が報じている。
ペルー人は10年ほど前に働き口を求めて日本へ来た。今年の8月以降は群馬県伊勢崎市の総菜工場に勤務していたが、9月12日に「もう工場へは戻れない。背広を着た人に追われている」と、一方的に電話で告げたあと消息を絶ったそうである。
ペルーにいるひと回り上の兄は17人を殺害した罪で2008年に懲役35年の実刑判決を受けている。この男の姉は「この世はつらい、永久の地へ旅立つ」と鏡に自分の血で書いて命を絶っていると週刊新潮は報じている。今回の殺害現場にも、ペルー人が書いたらしい「血文字」が残されていたが、判読はできないようである。
日本に来て10年にもなりながら、日本語をまともに喋れず、周囲の人間と溶け込もうとしなかったペルー人は、どうしてあのような犯罪を犯したのか。何としてでも蘇生させ口を割らせなければいけない。日本にいる大多数の善良な外国人労働者のためにも。
元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。
【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか