北斗晶が乳がんで右乳房の全摘出手術 恐怖とショックに「心がついて行けない」

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   毎年、乳がんの検査を欠かさなかった元プロ女子プロレスラーでタレントの北斗晶(48)が、自身のブログに乳がんを告白。きょう24日(2015年9月)に右乳房の全摘出手術を受けるという。

   赤江珠緒キャスターが「欠かさず検査をしていたのに、2センチもの大きさに成長していた腫瘍をなぜ発見できなかったのでしょう」と取り上げた。

   北斗は、胸に違和感が出始めた経緯を23日のブログに詳しく綴っていた。

お風呂の鏡に映った引きつったような乳頭

「異常を始めて感じたのは今年初めでした。うつ伏せになって床に転んだ時だった。胸を圧迫したことで右胸にチクッとする痛みを感じた。しかしこの時は圧迫による痛みとしか思わなかった」

毎年秋にマンモグラフィーというレントゲン検査と超音波乳房の内部を観測するエコー検査を受け安心していたのだろう。しかし異常はその後も続いた。

「お風呂に入るさい裸になって、たまたま鏡の前に立ち鏡に映った胸を見たとき、乳頭の位置が右だけ違って見えました。乳頭がセンターにない様に見え、引きつっている様な感じを受けた。春から夏に差し掛かったころ、右胸にチリチリする痛みを感じた」

そこで胸の中の細胞を検査してもらったところ、7月の七夕の夜、医師から「がんの陽性反応が出た」と告げられた。翌日、さらに血液検査やCTスキャン、など精密検査を受けた結果、胸だけでなく脇のリンパにまで転移している可能性が指摘され、主治医から右乳房の全摘出を勧められたという。

「あまりの恐怖とショックに、初めて自分のことなんだと泣きました。青天の霹靂でこの数か月、乳房を全摘出しなければならないという結果に心がついて行けず、何とか温存療法で残せないか?せめて乳頭だけでも残せないか?告知されたあの日から主治医と何度も相談し、毎日過ごしてきました」

そしてブログの最後に「必ず戻ると現時点で約束はできませんが、今は『またね!』と言わせてください」で締めくくっていた。

定期検診だけでなく、自己直診も大事

   スタジオでは羽鳥慎一キャスターも「驚くのは毎年、検診を受けていたのに全摘出まで進んでいた。こういうことってあるんですか?」と強い疑問を口にした。これに、ゲスト出演した湘南記念病院『かまくら乳がんセンター―』の土井卓子センター長が次のように答えた。

「健診ですべての乳がんが見つかるわけではない。とくに北斗さんのように乳頭の裏側にあるがんは、マンモグラフィーやエコーでは見つけ難いこともある。もう一つは検診と検診の間に見つかる中間期がんもある。すべてが見つかるというわけではない。
一般的に乳がんは9割が無痛で、痛みを伴うのは1割。例えば、はって重苦しい痛みはあまり心配ないのが多い。自己直診も大事です。鏡で乳頭がへこんでいるとか、位置がおかしいなど見ることも大切です」

ただし、マンモグラフィーやエコー検査は無用という説には、土井センター長は次のように反論した。

「マンモグラフィー健診で死亡率が23%減るというデータも出ています。受診率は欧米は80%なのに日本は低く50%に届かない。現在年間1万3000人が乳がんで命を落とし、年間7500人が新たに罹っている。2020年には10万人が毎年罹ると言われている。早く見つけ早く治せるのはマンモグラフィー健診で、是非受けてください。50%を超えれば必ず死亡率は下がる」

それが早期発見の最善策なら受診するしかない。マンモグラフィー検診は痛そうでいやだとう声もあるらしいが、土井センター長によると「決して痛いものではない」という。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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