ペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジャナタン容疑者(30)の犯行とみられる埼玉・熊谷市の6人惨殺事件は、ペルーでも「日本でのホラー」と大々的に報じられた。それも、10年前にペルーで連続殺人事件を起こした男の弟だというのだ。兄弟はともに統合失調症だとしている
来日してから10年間・・・さっぱりわからぬ生活ぶり
ナカダの兄は10年前に、自分を「死の使徒」だと信じて25人(30人ともいう)を殺害し、裁判では妄想型統合失調症と判断されたが、禁固35年の判決を受け服役中という。ナカダが日本へ来たのはちょうどその時期になるらしいが、詳しいことはわからない。
そもそも、来日してから約10年間、何をしていたのか。横浜に住む姉に聞くと、「弟は統合失調症で、精神状態は悪かった。3年前、『だれかに追われてる』『見られてる』といっていた」という。犯行の直前は群馬県内の食品工場に勤めていた。弁当に総菜を詰める作業だったが、同僚だったペルー人は「真面目だけど暗い感じだった。しゃべらない。ごはん食べる時も1人だった」と話す。12日(2015年9月)に突然仕事を辞めた。
ナカダが13日に消防署に現れる前に通報した人がいた。消防署近くの住民で、帰宅すると敷地内に男がいて、「ケイサツ、デンワ」「オカネ、ナイ」などとしゃべっていたという。「カナガワ」「オネエサン」とも言っていた。そこで消防署に連絡し、戻ってみると、縁側の踏み石に腰かけて頭をかかえていたという。
熊谷警察署から逃走したあとも、犬の散歩させていた男性に「カネ、カネ」とせがんでいた。男性が家に戻るとガレージに先の男がいたので、「何してるんだ」というと逃げた。翌14日に夫婦が殺害された場所まで約1.6キロだった。
逃走後も不審者情報出していなかった警察
警察は逃亡後や逮捕状を取った後も、住民に不審者情報は出していなかった。そして惨劇に至る。警察の対応を問う声もあるが、金高警察庁長官は「(その時点では)犯罪に関与した事実はなかった」と語った。ナカダはいぜん意識不明で聴取もできていない。
湯山玲子(著述家)「統合失調症だと日本人なら異常がわかるだろうが、言葉の通じない外国人だと、変なガイジンでおわってしまったのかもしれませんね」
武井壮(タレント)「これまで何をしていたのかもわかってないんですね」
司会の加藤浩次「何の罪もない人がねえ」