タバコ吸わせているスキに逃走
事件の3日前の13日午後1時半ごろ、言葉が通じない不審な外国人がいると通報があり、警察官が事情を聴くために熊谷署に任意同行していた。このとき、ジョナタンが「タバコを吸いたい」と言いだし、熊谷署の1階玄関わきで警察官1人を付けて吸わせていたところ、すきをついて逃走した。
午後5時過ぎに市内の住民から「外国人が家に侵入している」と通報があり、警察官が駆けつけたが見失ってしまった。この時点で警察がしっかり対応していれば、後の殺人事件は防げたかもしれない。
赤江珠緒キャスター「任意同行した際の警察の対応はどう考えたらいいのでしょうか」
吉川祐二・元警視庁刑事は次のように指摘した。「外国人を任意同行した時点で警察官は不審に思ったはず。任意同行の時点で殺人の予見はできないが、警戒心が薄れていたことで逃げられてしまったことで、大きな事件に発展してしまった。さらに、不審な外国人がいないか丹念に聞き込みをしていれば、住民の方々も警戒心を強く持ったと思いますね」
埼玉県警は「必要な捜査を行っている」と答えているが、ちょっとしたスキが最悪の事態を招いてしまった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト