「フェイスブック」のザッカーバーグCEOは15日(2015年9月)、アメリカ・サンフランシスコの本社で開いたイベントで、フェイスブックの人気のカギでもある「いいね」ボタンのほかに、新たなボタンを準備していることを明かした。「テスト運用が間近です」ということだが、それが何であるのかは発表しなかった。残念とか悲しみとか、「いいね」では表現しにくい共感の意思を表すもので、投稿を批判する目的での使用は望んでいないという。
街のアイデア「悪いね」「悲しい」「だめだよ」「かわいそうじゃん」
共感の意志を示す「いいね」ボタンは、フェイスブックが人気を集めた要因のひとつで、他のSNSも採用して、「いいね」は世界標準になっている。単に「いいね」というだけでなく、書き込みが面倒なときでもとりあえずはこれで済む。いわばお付き合いボタンで、お手軽な現代気質にも合った。
「もうひとつあるといい」という声は以前からあった。たしかに、不運なこと、不幸などにも、同情やなぐさめの意味で「いいね」が使われることもあるが、「骨折しちゃった」「盗難にあった」というのに「いいね」はやはりそぐわない。
「スッキリ!!」が街で聞くと、「『いいね』があるんだから、『悪いね』があってもいい」「『悲しい』とか共感を」「『いいね』の反対があるといい」「だめだよ。かわいそうじゃん」と反応もさまざまだった。
「いいね」の英語版は「LIKE」
まったくネガティブな「反対だ」「違うよ」というのも、共感の輪が土台のSNSにはむずかしい。「ンナロ」「ニャロメ」なら、批判にもなれば、場合によっては「うらやましい」「このやろ」という微妙な意味をもたせることもできるか。このあたり微妙だ。
しかし、これらはあくまで日本語での話。元は英語なのだから、そんないい感じの言葉を見つけられるものかどうか。「いいね」も英語版は「LIKE」だ。ザッカーバーグ氏の頭の中にあるのは何なのか。
この話題、司会の加藤浩次が「作るんだね」といったきりで終わり。こんな絶好のおしゃべりネタのためにコメンテーターがいるんだろうに。