鬼怒川氾濫「常総市」被災後も相次ぐ不手際に住民怒った!「もう当てにならん」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   茨城・常総市の鬼怒川決壊場所に最も近い地区に避難指示が出ていなかったことが明らかになったが、被災後も市の情報が適切に伝わってこないと、住民の間に強い不満が噴出している。

   水道、電気が止まったままだという男性は、「(防災無線で)放送しているんでしょうが、何を言っているのかさっぱり聞こえないんですよ。炊き出しにしても給水にしても、周りの人の動きを見ていて初めて気付くありさまです」

   浸水した家の片づけをする主婦は「防災無線で言ってるんだけど、声が割れて肝心なところが聞こえない。きょう(2015年9月15日)も消毒剤を頒布するから来なさいと言われて行ったら、『市役所では頒布していない。別のところで頒布しているがもうなくなってしまった。後はいつになるかわからない』って言うんです。市の対応はもうダメ、ダメ」

不明者確認でも情報伝達ミス

   情報伝達でミスも相次いでいる。市は15日午前になって安否不明者15人の無事と不明者1人を確認したと発表した。ところが、茨城県は前日の14日午後に確認していた。最後の1人も県は15日午前に無事を確認していたのに、市が把握したのは午後になってからだった。県が市に伝えなかったらしい。市が個人情報保護法の関係で安否不明者の氏名が明らかにしなかったのも、確認を遅らせた原因という批判が出ている。

   元内閣官房参与で多摩大大学院の田坂広志教授「これは大きな問題です。たまたま15人は無事だったが、亡くなった2人の遺体はこの15人の中に入っていなかった。個人情報保護法はこの場面ではこだわらず、個人の命がかかっている瞬間なのでもっと情報をオープンにすべきです」

   菅野朋子(弁護士)「たしかに防災連絡は聞こえにくいですよ。東京都の光化学スモック情報なども、何を言っているかわからない。絶対どうにかすべきです。個人情報保護法ができてからあまりにもがんじがらめになっている。もともと個人の利益と権利を守る法律が間違った使われ方をしているんです」

   何十年に1回の水害でてんてこ舞いなのは分かるが、次の20号台風が日本列島を襲う可能性がある。もう少し冷静に対処しないと、また人災を呼ばれてしまうミスを犯すことになる。

文   モンブラン
姉妹サイト