切り崩されてた鬼怒川・自然堤防!業者がソーラーパネル設置・・・土手越え洪水

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   鬼怒川の決壊より数時間も前に、4キロ上流の茨城県常総市若宮戸地区では水が土手を越え市街地に流れ込んでいた。ここには昔から自然堤防があるため、国も堤防を作ってこなかった。ところが、越水して崩れていった。被災住民は「自然堤防を業者が切り崩し、太陽光パネルを設置したためだ」と怒りをあらわにしている。

危険感じた住民が「堤防建設要望」

   中谷隆宏リポーターが現場から伝える。鬱蒼とした小高い森の真ん中がスッポリ切り取られ、流された泥の中に土嚢のようなものが混じっている。その先には壊れた太陽光パネルが散乱していた。地元で自然堤防と呼んでいるこの場所は私有地で、2業者が相次ぎ土地を購入してパネルを設置した。

   最初の業者は自然堤防より川側の空き地に太陽光パネルを設置して問題はなかったが、2番目の業者が昨年(2014年)1~2月にかけて、自然堤防を高さ2メートル、長さ150メートにわたって掘削しパネルを設置したという。中谷がこの業者を取材したところ、とんでもない事実が分かってきた。

   業者は「山は削ったが自然堤防という認識はなかった」という。「一応、国交省の河川事務所に聞いたところ、『これまで水が来たことはなく、法的にも何の問題もない』という回答が返ってきたのでわれわれも国の言うことを信じた」

   業者の掘削で洪水の危険を感じた住民が堤防を作るよう市に要望し、市からの通報を受けって慌てた河川事務所は、業者に「2メートルの土嚢を積むよう」指示したという。しかし、増水でこの土嚢部分から水があふれ、崩れて一気に市街地に水が押し寄せた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト