鬼怒川の堤防決壊した茨城県常総市では、きのう13(2015年9月)日、男性2人の遺体が見つかり、栃木県でも新たに1人の遺体が発見された。これで水害による死者は7人、避難者は茨城3070人、栃木2962人、宮城184人となった。警察や消防、自衛隊による捜索はきのうも1800人が出て行われたが、茨城県で15人とまだ連絡がとれていない。
決壊現場付近は川底が一部で見えるぐらいに水は減ったものの、街中に流れ込んだ水は依然あふれ、泥やがれきの中に横転したトラックや斜めに傾いた家屋も目立つ。水が大量に残る地域では、捜索中の救助隊員が流されて危うく助けられることもあった。
水が引いても泥がしつこくこびりつき、乾くと砂ぼこりを舞いあげるため健康被害も懸念されはじめた。
鬼怒川決壊箇所「仮止め」次の台風・大雨は大丈夫か
堤防の決壊個所にブロックを積むなどの仮止め工事も始まったが、龍崎孝(TBS解説委員)は「本格的な復旧工事には遠いです。これからの台風も考えると、応急処置で大丈夫でしょうか」と心配する。
被災した住民は「家財がほとんど使い物にならない」「通常の生活に戻るには最低でも1か月はかかるだろう」と話し、避難所では「いつ帰れるかわからない」「帰る場所がない」という人もいた。
司会の夏目三久「いま一番必要なことはなんですか」
龍崎「避難所の方はお疲れです。プライバシーの確保と身近な情報を早めに提供しないといけません」
これは、いつまでにできるといった生活設計の材料にできる情報が支えになるという。
千葉・銚子港「漂流物」でびっしり
千葉県の銚子港には木材や家具などの漂流物が大量に流れ込んで、船だまりをびっしりと覆ってしまった。漁業関係者は「量に圧倒されます」「あと3日はだめだね」「船を出してもあたる可能性がある」と、漁に出られない状態がつづく。
夏目「復旧のために何ができるか、こういうことが振りかかったらどうずればいいかを考えなければいけません」