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ペットからうつる「胃がん」口の周り舐められたりフンから感染

   お次は『週刊現代』の「ペットを飼ったら胃がんになる」という特集。私も老犬を飼っているから気になる記事である。週刊現代によれば、今年(2015年)6月の日本ヘリコバクター学会で発表されたそうだ。北里大学薬学部の中村正彦准教授らのグループによる研究がもとになっていて、胃がんを引き起こす原因とされているのが「ヘリコバクター・ハイルマニィ」と呼ばれる細菌だそうだ。

   この細菌は胃がんの原因として知られるピロリ菌の亜種にあたり、胃MALTリンパ腫という胃がんの一種を発症させると考えられているという。北海道大学大学院医学研究科特任講師の間部克裕氏がこう語る。<「ハイルマニィ感染者はピロリ菌感染者に比べて、胃MALTリンパ腫が発症する確率が7倍も高くなったというデータもあります」>

   最も感染の危険性が高いのは口の周りをペットに舐められることだという。また、フンや吐瀉物を手袋なしで処理することも非常に危険で、なぜならこの細菌は排泄物にも潜んでいるからだそうだ。したがって、ペットのフンを処理するときは必ず手袋をつけ、片付けた後は水洗いだけでなく、石鹸や消毒液を使うことを心がけろという。

   カワイイ雌老犬だが、毎朝のキスの習慣を見直すか、残念だが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める。
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。
【著書】

編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか
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