「新世代のカリスマ」「SNSの女王」と呼ばれている女性がいる。「スッキリ!!」が訪ねてみると楚々たる美形だ。「izuです」と自己紹介した。女性誌の表紙を飾るほどなのだが、その真価は姿形にあらず。7つのSNSで発信する中身にある。フォロワー320万人というから大変なものである。
7つのSNSを目的によって使い分け
izuさんは三重県出身の24歳のモデルで、LINE、WEAR、Snapeee、FaceBook、Twitter、Insutagram、YouTubeで自在に発信する内容が、それぞれに熱烈なファンをもっているのだ。本人は「女王というキャッチフレーズにはびっくり。自分じゃまったくわからない。え?、なんのこと?っていうのが続いてるナウです」と笑う。
ランチ、移動中、撮影の合間にも頻繁に写真を撮ってはアップしていく。「スッキリ!!」のインタビューでも、さっそく自撮りで「はい、チーズ!」とやって、「今日はスッキリさんの取材です♪」といった調子だ。
きっかけは17歳のときに始めたブログだった。7つものSNSを使うのは、それぞれ「用途が違う」からだという。たとえば、Instagramは「写真を可愛く見せるためのツール」、Twitterは「ファンとコミュニケーションのツール」、ブログは「きょうあったことを全部報告していく」と、伝えたいことが分かれているのだという。
「言葉や写真が人の生活に少しでも入るってすごい奇跡やと思って、大事にして来たからこれからも」「見る人増えたら悪口も増えて怖いけど、コツコツやっていきます」
三重のなまりがあって、それがいいのかも。
エンピツ手書き動画引っ張りだこ!イラストレーター酒井マオリ
もう一人の注目は、GIFアニメ界の動画アーチストだ。コンピューターで作ったつるんとした絵が多い中で、エンピツの手描きである。それが動く。女性らしい発想の素直な日常やグッズが、短い英文のメッセージとともにSNS上を闊歩する感じだ。
描いているのは酒井マオリさんで、とにかくオファーが殺到中だという売れっ子イラストレーターだ。アトリエを見せてもらった。テーブルの上にパソコン1台とスキャナーが1台あるだけ。普通のスケッチブックにエンピツで絵を描いて、それをスキャンする。パソコンに取り込んだら、絵色を付けていく。最後に小物などに動きをつければ完成である。温かいエンピツの筆致のイラストの、あっちやこっちでいろんなものがいろんな動き。「エンピツって暖かみがあるから、デジタルとの融合が面白い。簡単なものは3日くらい。だいたい1週間くらいですね」
始めたのは1年前だった。「グラフィックデザインの勉強をしてたんですけど、イラスト描いたら身内に見せるじゃないですか。それだとつまらないので、まったく知らない他人が見てどういう反応かなと。こんなに反響があると思ってなかったです。びっくりですね」
「スッキリ!!」のためのオリジナルもつくってくれた。やや古風なテレビの画面からいろんなモノが飛び出してくる。番組のカラーロゴも出てくる。テーマは「ワクワク感」だという。
見守る司会の加藤浩次が映ったが、「ほう」という感じで、あまり反応がない。SNSって何だかわかっていたのかな。