エンピツ手書き動画引っ張りだこ!イラストレーター酒井マオリ
もう一人の注目は、GIFアニメ界の動画アーチストだ。コンピューターで作ったつるんとした絵が多い中で、エンピツの手描きである。それが動く。女性らしい発想の素直な日常やグッズが、短い英文のメッセージとともにSNS上を闊歩する感じだ。
描いているのは酒井マオリさんで、とにかくオファーが殺到中だという売れっ子イラストレーターだ。アトリエを見せてもらった。テーブルの上にパソコン1台とスキャナーが1台あるだけ。普通のスケッチブックにエンピツで絵を描いて、それをスキャンする。パソコンに取り込んだら、絵色を付けていく。最後に小物などに動きをつければ完成である。温かいエンピツの筆致のイラストの、あっちやこっちでいろんなものがいろんな動き。「エンピツって暖かみがあるから、デジタルとの融合が面白い。簡単なものは3日くらい。だいたい1週間くらいですね」
始めたのは1年前だった。「グラフィックデザインの勉強をしてたんですけど、イラスト描いたら身内に見せるじゃないですか。それだとつまらないので、まったく知らない他人が見てどういう反応かなと。こんなに反響があると思ってなかったです。びっくりですね」
「スッキリ!!」のためのオリジナルもつくってくれた。やや古風なテレビの画面からいろんなモノが飛び出してくる。番組のカラーロゴも出てくる。テーマは「ワクワク感」だという。
見守る司会の加藤浩次が映ったが、「ほう」という感じで、あまり反応がない。SNSって何だかわかっていたのかな。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト