女性に集団で性的暴行を加えたとして大阪府警はおととい7日(2015年9月)、男2人を監禁と集団強姦容疑で逮捕した。これがなんと大阪府警箕面署の巡査部長の梅本大輔容疑者(36)と元大阪府警警察官の溝畑優容疑者(32)だというからあきれる。2人は府警同期だったが面識はなく、結びつけたのはネットだった。
ネットでレイプ参加呼びかけ
昨年12月、溝畑がネットのアダルトサイトの掲示板に「レイプ仲間をネット募集 パーティー開催 おお阪」と呼びかけた。「目隠しをして、急に知らない男性に襲われる驚きの表情を楽しんでもらいます」とあった。これに98件もの書き込みがあり、実際に参加したのは数人だったという。
溝畑が元交際相手の女性を連れて天王寺区のホテルに入ったところへ、男たちが押しかけた。梅本もその1人で、参加費は1万円だった。梅本は「女性に複数の男が乱暴していました。私も順番になったので乱暴しました」と話している。
女性は目隠しをされ、両手をひもで縛られたまま約7時間監禁され、6人くらいに乱暴された。男たちが寝ているスキに脱出したという。女性は半年後に被害届を出して、ことが明るみに出た。
逮捕された2人が06年に大阪府警に採用された同期だったことで、松井一郎大阪府知事はきのう6日に会見して、「本当に腹が立つというか、バカだと思います。権力を持つ警察官が犯罪に関わっていたということで、本当に申しわけない」と謝罪した。
「スッキリ!!」コメンテーターの望月晶子弁護士も「本来、取り締まる立場の警官がそういうことをするなんて、絶対に許せない」と怒る。とくに、元交際相手を呼び出したことを「一定の信頼性につけこんでいて悪質」という。
梅本は容疑を認めているが、溝畑は「寝ているときは脱出可能で、監禁は納得がいかない」と供述している。大阪府警は他に5人が関与しているとみて捜査している。
不祥事多すぎる大阪府警!今年に入って殺人、詐欺未遂、強制わいせつ・・・
司会の加藤浩次「現職警官と聞いて、エーッと思いましたよ」
大沢あかね(タレント)「半年後とはいえ、女性が勇気をもって届けたわけですよね。もし被害届を出さなかったら次が起こっていたと思うとぞっとします」
犬山紙子(コラムニスト)「強姦による心のダメージは計り知れないですよ。大勢に囲まれたら殺されるかと思ったでしょう。監禁の罪もかぶってほしい」
大阪府警は不祥事が多すぎる。1月には26歳の巡査長が交際女性を殺害、7月には41歳の巡査部長が詐欺未遂。8月には27歳の巡査長が強制わいせつで逮捕されている今年1月に着任した府警本部長は「性犯罪は被害者の魂の殺人だ」と、強い取り組みを指示していたはずではなかったか。
加藤「そうはいかなかった」
宮崎哲弥(評論家)「魂の殺人はその通りだと思います。公権力を持つ警官がこういうことをやるとは信じられない。道徳とか職務規範の上で何かが起きているんでしょう」
加藤「これだけあると、たまたま重なったとは思いずらいですね。じゃあ、どうしたらいいんだろう」
答えなんかない。打つ手もない。大阪府知事・市長の橋下さんみたいな人でも警察には手を出せなかったんだから。