あさって9月9日は「救急の日」ということで「あさチャン!」が取り上げたのは、イタズラや迷惑119番だ。救急通報は年間850万通件(2012年)あり、このうちの60万件が緊急性のないものやイタズラ・迷惑だという。
司会の夏目三久「いたずら目的の通報はどんな実態なのでしょうか」
クレーマー「サイレン鳴らさないで。運転手変えて」
今年4月(2015年)、神奈川・相模原消防局に「相模原××の道路で人が轢かれて心肺停止です。80~90歳ぐらいの高齢者です」という通報があった。消防は直ちに救急車と消防車を現場に急行させたが、そこには人影すらなかった。まったくの嘘の通報だったのだ。
また、「二日酔いで動けないんですけど」という通報や、119番に「話したいことがあってさあ。解雇されたの、1週間で」と電話してきて、通信指令センターが「こちらは119番ですよ」と注意しても、「いいから聞けよ!」
クレーマーもいる。これは女性の声だった。「住宅街に入ったら、サイレン鳴らすのやめてください。サイレン鳴らさないと事故起こすわけ? サイレン鳴らさないと運転できないというなら、運転手変えてください」
こうしたイタズラや迷惑119番は年間に13万件にもなる。相模原市消防局指令課の白石龍郎課長は「虚偽の電話で部隊が出動すると、助けられる命も助けられなくなってしまいます。絶対にやめてください」と呼び掛ける。
法的には懲役や罰金
夏目はいつものニコニコ顔と打って変わって厳しい表情と強い調子でこう話す。「悪意が明らかないたずら電話には罰則が科せられることもあります。消防法では30万円以下の罰金または拘留。刑法では偽計業務妨害にあたり、3年以下の懲役、50万円以下の罰金となります」
龍崎孝(TBS解説委員)「驚くようなやり取りでびっくりしました。外国では救急出動は有料化されていて、日本でも議論がされています。通常の通報による出動も増えていますから、イタズラや迷惑通報があると到着時間が遅れるようなことも起こりますよね」
月曜キャスターの澤部佑(ハライチ)「こういうのを見ると、いざ自分が病気、けがになったとき、これで呼んでいいのか、掛けていいのかなと思っちゃいますよ」
夏目「判断に迷ったら相談窓口があります。『♯7119』(東京都・大阪府・奈良県)で答えてくれます。これ以外の道府県や市町村にも窓口があります」
通報履歴をたどって捕まえるということはできないのかな。(カズキ)