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株式市場乱高下!どうなる?株価・・・弱気の週刊現代、強気の週刊ポスト

   週刊誌界にはイヤなジンクスがある。昔から「当てと越中褌ぁ先から外れる」といわれるが、相撲の勝ち負け、選挙予測、株価予測など、私の現役時代もそうだったが、おもしろいように外れる。先週の週刊現代、週刊ポストが「株価2倍を目指す株」「日経平均は3万円を超える」とやったとたん株価は大暴落した。6日連続の下落で2万1000円つけていた日経平均株価が1万8000円を割り込んだのだから、安倍首相でなくとも真っ青になったに違いない。

   今週も両誌が株を扱ってはいるが、スタンスは週刊現代が弱気、週刊ポストは「死ぬほどSEX」同様強気(どういう意味じゃ!)のようだ。週刊ポストは中国の経済失速は日本にとって最初で最後の大チャンスだと、よくわからない理屈をつけて「必ず3万円を超える」と吠えている。

   武者リサーチ代表の武者陵司氏はこういう。<「この先、中国が沈んで、最も恩恵を受けるのは日本です。この数年、世界各国が中国向け輸出を増やす中、日本は脱中国シフトを進めてきました。その結果、この7月は中国の輸出が前年比8.3%減であるのに対し、日本は同7.6 %増と、中国が沈んで日本が浮かび上がる構図が鮮明になっています。工場の国内回帰も相次いでいます。チャイナリスクの顕在化は日本にとってマイナス材料ばかりではありません」>

   一方、週刊現代はエコノミスト座談会で中原圭介氏がこういっている。<「私は追加緩和政策は限界にきていると思います。緩和で数ヵ月は株価が回復しても,あくまで打ち上げ花火に過ぎず、全体的な株価の下降トレンドを変えることはできないでしょう。この2~3年の経済動向見る限り、緩和で実質賃金が増えないことは明かですし、消費が刺激されることもない。ただの一過性の花火、それも最後の花火になるでしょう」>

   私は週刊現代の見方が妥当だと思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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