これで視聴率ひとケタとは納得いかない
原作は吉沢やすみ「ど根性ガエル」なわけだが、アニメの実写版といいながらも、キャラクターはそのままに16年後を描いた完全オリジナルドラマに仕立てている。脚本は「銭ゲバ」「泣くな、はらちゃん」の岡田惠和だ。ヒロシがニートに、京子ちゃんがバツイチに、ゴリライモが実業家に、五郎は警察官にと、16年間でいろいろあったんだなあとしみじみ。
そして、<ピョン吉との別れ>がじわじわと近づいてくるのが切ない。ただのノスタルジーではなく、今の時代の閉塞感、息苦しさなども描かれており、一級の人情ドラマになっている。
視聴率は初回こそ13.1%だが、第7回6.3%と半分以下に落ちてしまった。こんなにいいドラマなのになぜ数字が取れないのか。記録ではなく、記憶に残るドラマ。最後まで応援したい。<土曜よる9時~>
くろうさぎ