猪瀬直樹・前都知事まるで他人事「エンブレム撤回、間にあって良かった」

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「招致までは良かったが、その後のガバナンスに問題」

   スタジオに猪瀬直樹・前東京都知事がいた。「国内スポンサーは使っていたが、(巨額出資の)国際スポンサーがまだエンブレムを使う前で、ギリギリ間に合った」

   司会の加藤浩次「ギリギリということは、遅いともいえるということですか」

   猪瀬「組織委のガバナンスに問題があった。どういう過程でどうなったかを示さなかった」

   広告業に詳しい雑誌「宣伝会議」の谷口優・編集長は「デザイナー業界の考えと一般の理解とが大いに違った」という。

   加藤「ボクは素人なんで、業界とどこが違うんですか」

   谷口「一般の人にわかる言葉で説明できていなかった」

   加藤「パクリなのか、パクリじゃないのか」

   谷口「目にしたからといって必ずしも盗用とはいえない。意志があったかどうかは判断しかねるところでしょうね」

   加藤「頭の中に入っているものが混ざり合って...」

   宮崎哲弥(評論家)「8月5日の説明では、1964年のエンブレムを分割して修正したといっているが、オリジナルとはまったく違いますよね。やはり佐野さんには説明してもらわないと...」

   猪瀬「デザインは、いい意味でルールを破っちゃうくらいのパワーがほしい。70年万博の岡本太郎の『芸術は爆発だ』、64年の亀倉雄策にも爆発があった」

   加藤「組織委は?」

   猪瀬「情報を共有して縦割りをなくしていく必要がある。だから招致に勝利したときは『チーム・ニッポン』の勝利だといった。ところがその後ガバナンスが、新競技場も含めて文科相、スポーツ振興センターともたついた。官邸はもっと早く介入すべきだった」

   加藤「どうしたらいいでしょうか」

   猪瀬「説明は森会長がすべきだった。新競技場でも、白紙撤回したのは安倍総理。新しい案では冷房がカットされたが、ロンドンと違って東京の8月は熱帯ですよ。これも決めたのは安倍総理。意思決定のプロセスがきちんとしていない。逆宣伝になっている」

   宮崎「非生産的な話ばかり。これからは生産的にやってもらいたい」

   猪瀬氏はまるで他人事のように言うが、そんな立場ではないはずだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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