千葉県でひとり暮らしの69歳の男性が振り込め詐欺で500万円を騙し取られた。次男と名乗る男から「会社の金を横領し、投資に失敗した。いくらか出せる?」という電話があった。ここで詐欺に気付かなければならないのだが、信じた男性は「500~600万円なら」と答え、2か所の金融機関で400万円と100万円、計500万円を下ろした。2回とも窓口の担当者から振り込め詐欺を注意されたが、息子が横領したとも言えず、「息子があす入院するので...」と答えたという。
タクシーに乗り込み行先を二転三転
そして、千葉県の京成本線・志津駅前で、被害男性が50代後半から60代前半のスーツ姿の男に現金の入った袋を渡すと、男は客待ちしていたタクシーに乗り込んだ。この男の姿を音声も含め車載カメラが鮮明に捉えていたのだ。千葉県警がこれを公開した。
受け子の男は「勝田台の駅へ」と告げると、直ぐに携帯電話を取り出して「乗り込みました。ハイ、ハイ。じゃあ、とりあえず勝田台に着いたら1回電話したほうがいいですか」と、仲間と連絡を取り合う。
タクシーが勝田台駅に着くと、男は別のタクシーに乗り換え、行先を二転三転したあと、東京・池袋で別の男に現金の入った紙袋を渡した。紙袋を受け取った男は逮捕されたが、受け子はタクシーに乗り、新宿・歌舞伎町で姿を消したという。千葉県警は車載カメラや防犯カメラなど計30台で5時間にわたって追跡した。
司会の羽鳥慎一「すごいですね。公開することによって、さらに警鐘を鳴らすことにも繋がっていくんでしょうね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト