「いったいどうなったんでしょうか。何が起きたんでしようか」
司会の夏目三久がスポーツ担当の石井大裕アナに聞く。日頃、元気いっぱいの石井が大きな体を小さくし「これは、わかりません」
きのう31日(2015年9月)、テニスの4大大会の全米オープンが開幕し、日本の錦織圭選手(25)は1回戦でまさかの敗退をした。世界ランキング4位、昨年(2014年)は準優勝だった。初の制覇が期待されていたが、早くも姿を消した。
196センチから繰り出す強烈サーブ
相手は世界41位、フランスのブノワ・ペール選手(26)だった。196センチの長身から繰り出す強烈なサーブ、バックハンドも得意だ。第1セットはペールの「芸術的なプレー」(石井)が目立ち、錦織は4-6で落とした。第2セットは積極的に動き6-3で取り返し、第3セットもしっかり勝ち取った。会場からは「フレー!フレー!錦織!!」という声援も上がった。
が、第4セットを6-7で失う。最終セットはペールのサーブが良くなり、「完全なゾーン」(石井)に入り、付け入るすきがなかった。
試合後、ペールは「初めての錦織との試合だったけど、驚きの結果だったよ。全米オープンで戦えたのは楽しかった。サンキュー・ベリー・マッチ」と笑顔で答えた。
死に物狂いで勝ち上がってくる下位選手
石井「ペールは今シーズン始めてツアーに優勝し、自信を持って全米オープンに出てきました。それだけに、負けてはいけなかった。こういう格下の選手が勝つとどんどん強くなる。難しいところです。だから優勝ですとか、簡単に言ってはいけないんです」
野村修也(中央大法科大学院教授)「われわれも前回準優勝だったので、当然のごとくのように上に上がると思いがちですが、この大会に出ている選手はみんな強いんですよね」
石井「そこに出ているだけで本当に凄い。命がけでここまで勝ち上がってきた人たちなんです」と、世界のレベルがいかに厳しいかと強調した。
と言いながら、きょう1日に予選突破で出場しフランスのマチュー選手と対戦する西岡良仁選手(19)について、「ぼくは西岡選手はいけると思います。西岡選手を応援します!」と力を入れた。