参議院で審議中の安全保障関連法案に反対する市民らが30日(2015年8月)午後、国会周辺を埋めた。ほかにも北海道から沖縄まで主催者発表で少なくとも300か所で反対デモや抗議集会が開かれた。
司会の夏目三久「国会前が騒然、12万人が反対を訴えました」
広島では「「子どもをころさせない」「戦争法案いけん(違憲)じゃろ」
雨の中で国会前に集まったのは、若者たちや子育て世代の母親グループ、大学教授や研究者たちなど多彩だ。野党党首らも駆けつけ、民主党の岡田克也代表が「これから3週間、皆さんの力を貸してください。廃案にしようじゃありませんか」と呼びかけ、生活の党の小沢一郎共同代表も「いいかげんで、バカげた危険な法案を阻止するために力を合わせなければいけません」などと声を張り上げた。
大阪の会場では「戦争あかん!」と書いたプラカードも登場し、民主党の辻元清美衆院議員が「戦争のために法案であることがもうはっきりしたじゃないですか」と語りかけた。広島では母親グループが「子どもをころさせない」の横断幕を掲げて繁華街をデモし、「戦争法案いけん(違憲)じゃろ」の掛け声があがった。
AP通信「労組や左翼活動家ではない日本では珍しいデモ」
「あさチャン!」は朝刊注目記事チェックコーナーで、この動きを1面に載せた朝日新聞をとりあげた。「安保法案反対 最大のデモ」の見出しの下に、国会前をぎっしりと埋め人々の写真がある。
藤森祥平アナ「海外メディアも若い世代の声を中心に伝えています」
英BBCはリポーターが日本の国会前から中継し、AP通信は「労働組合や左翼活動家によるデモが一般的だった日本で、学生や若い母親たちによるデモに注目が集まっている」と報じた。ロイター通信はデモが暴力を否定していることや、平和主義の憲法の尊重を求めていることを伝えた。
龍崎孝(TBS解説委員)「政府はどう受けとめるのか、真剣に考えてほしいですね」