<ジュラシック・ワールド>
ハイブリット恐竜になぶられ殺され食われる人間!いよいよ凶暴で狡猾になって暴れまくり

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   DNA操作で恐竜を蘇らせたテーマパーク「ジュラシック・パーク」がつくられてから20年がたち、恐竜の暴走で閉鎖を余儀なくされたかつての島は「ジュラシック・ワールド」とリニューアルされていた。毎日2万人の観光客が押し寄せ、ザック(ニック・ロビンソン)とグレイ(タイ・シンプキンス)の兄弟も、パークの運営責任者の叔母・クレア(ブライス・ダラス・ハワード)を訪ねて遊びにやってきた。

   島では研究者たちによってハイブリット種という新しい種類の恐竜まで作り出されていた。その一種、ティラノ・サウルスのDNAをベースにさまざまな恐竜のDNAを組み込んだハイブリット種「インドミナス」が脱走し、恐竜パニックは始まる。追いかける職員たちを次々と噛み殺し、ザックとグレイも襲われる。責任を感じたクレアは、恐竜ラプトルの調教に取り組んでいるオーウェン(クリス・プラット)に協力を求めた。

人間出し抜く能力を獲得

Chuck Zlotnick Universal Pictures and Amblin Entertainment
Chuck Zlotnick Universal Pictures and Amblin Entertainment

   逃げ出したインドミナスは実に凶暴だった。翼竜ドームを破壊し、プテラノドンやディモルフォドンといった空飛ぶ恐竜たちも次々と逃げ出してしまう。入園客は追い回され、くわえられてもてあそばれ、鋭い爪で容赦なく掴まれる。湖に落とされた人は、今度はそこで飼育されている大型の肉食獣モササウルスやプテラノドンに丸呑みにされてしまう。

   「人が恐竜にあっさり食べられる」というシーンが非常に多い映画である。シリーズも5作目となり、ネタが出尽くした感は否めない。残念ながら新鮮さに欠け物足りない。

   ただ、インドミナスは怖い。逃げたと思わせるために施設の外壁に爪痕をわざと残し、入ってきた人間に襲い掛かかる。取り付けられている追跡装置を体からえぐり出して逃げる。擬態の能力まで持ち合わせ、茂みの中では森の一部と化し、追いかける人間をだます能力も身につけてしまった。

   食べるためではなく、「殺す楽しさ」を覚え、他の恐竜をいたぶっては殺す残忍さだ。人間並みの頭脳をもち、オーウェンが手なずけたラプトルを騙して寝返らせてしまう。もはや人間以上かもしれない。彼らを制御することはできるのか。人は自分たちは生物史上もっとも高度な生き物だと思っているが、ホントかねという皮肉でもある。

PEKO

おススメ度☆☆☆

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