ニューヨーク支局の西橋麻衣子記者が報告する。「オハイオ州に住む母親が、男女4人いる子供のうち、男の子ばかり3人を殺害するという痛ましい事件が起きました。その動機について、母親は『男の子は嫌いだから』という奇妙なことを口にしています」
警察も初めは「乳幼児突然死症候群」と判断
最初の殺人は去年(2014年)7月、オハイオ州のアパートで起きた。夜勤明けで帰宅した父親がベッドで呼吸をしていない次男・ナイアル君(当時3か月)を発見し救急車を呼んだ。死亡が確認されたが、外傷などがなかったため、警察は赤ちゃんが寝ているうちに突然死亡してしまう「乳幼児突然死症候群」と断定した。
第2の殺人は今年(2015年)4月。今度は4歳の長男・ギャビン君が命を落とした。またしても寝ている間に息が止まってしまったという。この頃、近所の住民はある異変に気付き始めていた。子供が死んだというのに、母親がまるで悲しんでいないのだ。
その1か月後、母親は3男を出産し、生後3か月となった今月18日(2015年8月)、またしても死亡してしまった。母親は病院にも付き添わず、さすがに警察も「捜査の必要がある」と判断し、12時間にわたる事情聴取で母親が連続子殺しを自供した。