愛知県豊田市で25日(2015年8月)夜、ゴミ屋敷から出火し両隣の住宅までが全半焼する火災があった。過去に5回もボヤ騒ぎを起こし、近隣住民が心配していた矢先で、「モーニングバード!」も2か月前に家主を直撃取材して取り上げていた。
25日午後6時40分ごろ、「ゴミ屋敷が燃えている」と近隣住民から119番通報があった。消防が駆け付けたが、木造2階建てのゴミ屋敷と西隣の住宅は全焼、東隣の住宅が半焼した。
近所が心配していた「火が一番怖い・・・」
このゴミ屋敷は10年前からゴミが路上にはみ出し異臭を放っていたうえ、ボヤ騒ぎが続いていたため、10年と13年に行政代執行が行われたほか、近隣住民によって10回もゴミ撤去が行われ、先月も周辺清掃をしたばかりだった。
「モーニングバード!」が6月にゴミ屋敷の家主を取材したときは、「俺は貧乏だからとか、いろんなことでゴミを拾ってきたんだよ」とわけの分からないことをしゃべっていた。この時も近隣の主婦は「生ゴミもいっぱいあるし、電気製品も持って来ていますし...。火事になったらどうなるのっていうのが一番不安です」と心配していた。
行政代執行してもイタチごっこ
コメンテーターの浜田敬子(「AERA」編集長)「なぜごみを集めるのかという本質的なところの解決をやっていかないと、結局、撤去してもイタチごっこになってしまうんですよね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「過去5回もボヤを起こしており、家主に問題がありますよ。今回の火災の原因が単なる過失ではなく、重過失なら責任の取り方も違ってくる」
今回はボヤではなく、隣家も焼く大火事を起こしたわけで、責任は重い。出火原因はなんなんだ? それによってはさらに重い罪に問われることもあるだろう。