大阪・寝屋川市の2人の中学生の死体を遺棄したとして逮捕された山田浩二容疑者(45)は、犯行後も大阪観光をしたり、カレー店で店員と陽気におしゃべりをしたりしていた。
キャスターの赤江珠緒「山田容疑者の表と裏の異常行動が見えてきました」
福島・除染作業の同僚「女子中学生の水着DVDを車の中で見てた」
山田は大阪・枚方市内で生まれ、両親と妹の4人で暮らしだった。小中学校時代の同級生は逮捕を聞いて、「イスを投げたり、カッターナイフを持って暴れたりしたことがありましたね。急に弾けてキレる感じだった」と話す。別の同級生は「おとなしくて目立たないタイプだったけど、窃盗とか万引きとかしていたらしい。雰囲気が危ない感じで、陰湿な悪さをするタイプの子だった」と証言する。
山田が最初に逮捕されたのは2002年で、男子中学生を車に連れ込み監禁、携帯電話や現金を盗んだ。この事件で大阪の刑務所に服役中に知り合った元受刑者によると、「刑務所内の便器に入って体を洗うなど、おかしな行動があった」という。最近は福島・南相馬市で放射線の除染作業員として働いていたが、同僚は「幼い人が大好きで、女子中学生の水着姿のDVDを通販で大量に買ってきて、車の中で一人で見ていることが多かった」と話す。
遺棄現場に戻って遺体を確認?
一方、社交性を思わせる一面も残っている。今月(2015年8月)初旬に福島から帰省の途中、千葉市内のカレー店に立ち寄り、「メッチャ美味しい!!店長も面白い人で最高です」と投稿したりしていた。この時、話した店員は「『福島の現場から出て関西に帰ります』と言っていた。作業服だったようなイメージがあります」という。
この後、東京の秋葉原、池袋、お台場を観光し、11日大阪に到着、フェイスブックに「やっぱ、地元は最高です!!帰って来た~って感じ!!」と投稿している。
そして13日、平田奈津美さん(13)の遺体を遺棄した後、14日に大阪市内の通天閣などを観光し、15日に福島に戻っている。戻る途中、千葉市内のカレー店に再び立ち寄り、食べたカレーの映像をフェイスブックに投稿した。この時に話した店員は「気さくな感じで、人を殺したという印象はなかった」
1週間もたたないうちに再び大阪に戻り、21日に防犯カメラに写っていたシルバーの軽ワゴン車で、星野凌斗君(12)が遺棄されていた柏原市の竹林に立ち寄り、これが逮捕のキメ手になった。
なぜ大阪に戻ってきたのか。元検事の住田裕子弁護士は「(山田の)本質的なところがここにあると思います。事件を起こしたあと通天閣などに行き、大阪観光を楽しんでおり、一種の高揚感があったのでしょう。死体遺棄現場に戻ったのは、自分がやったことが気になる一面、見たかったんだろうと思う」と分析している。