北京の世界陸上男子100メートルでウサイン・ボルトが9秒79のタイムで優勝し、世界最速の座を守った。ライバルのガトリンとは2年ぶりの対決となった。
レース前、ボルトは「大会史上最も厳しい100メートルになる。準備はできている」と言いながら、いつものおどけた表情を見せていた。しかし、準決勝でバランスをくずすなど不安はぬぐえない。ガトリンは今年100、200メートルで自己最速を出しているだけに、「勝ちにこだわっていきたい」と自信をのぞかせた。
100分の1秒差
スタートはガトリンがわずかに出たが、すぐにボルトが加速、最後まで競り合い僅差で振りきった。わずか100分の1秒差だった。これでボルトはカール・ルイスを上回る世界陸上最多の9個の金メダルをとった。
ボルトはレース後、「オレが地球でナンバーワンだ」と勝利宣言。インタビューに「プレッシャーはあったけど、コーチに言われた通り自分がやるべきことをやったら勝てた」「ガトリンがいたからいいレースができた」「いろんな人がいろんなことを言うが、オレはまだ終わっていない。それを証明した」と答えた。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト