ツイッターなどで「新ジャンル?」「イケメン」「メロディが頭から離れない」と新人演歌歌手、最上川司が話題だ。歌は「まつぽいよ」で、iTunes歌謡曲と有線月間お問い合わせ演歌部門で1位になった。「まつぽいよ」って何だ?
デビュー曲は「まつぽいよ」どんな意味?
大きな飾りのついた髪が顔半分を隠し、一見女性かと見まがう妖艶なメイク。最上川なんて土の臭いがふんぷんなのに、衣装がまた振り袖に陣羽織風と劇画のコスプレさながらというハチャメチャだ。
それが「まつぽく聞こえる父の声」「まつぽい、ぽいぽいぽい」と歌う。意味がわからん。おまけに、山形名物「芋煮」「玉こんにゃく」「サクランボ」を食ってみせる。ますますわからん。
「スッキリ!!」が取材した。「はじめまして、最上川司です。よろしくお願いします」という言葉にちょっとなまりがある。むろんコスプレのままだ。デビュー曲は自らの作詞・作曲だという。
さっそく「まつぽいよ」の意味から。「山形弁でまぶしいよという意味です」。十数年前に上京する時に、汽車の中で親から渡された手紙を開いたら、すごいお金が入っていた。「親、無理したなと泣いちゃったりした想い出がまぶしい、という意味でまつぽいよと歌ってます」
小学時代に大泉逸郎に「上手い」とほめられその気に
上京後はビジュアル系バンド「THE MICRO HEAD 4N'S」のドラマーをやっていたという。ビジュアルはその系統ということか。だが、言葉は「なまってはいないが、(山形弁の)イントネーションが抜けていないってことですかね」という。
それがまたなんで演歌になったのか。小学校低学年のころ、カラオケ大会で歌手の大泉逸郎が司会をやっていて、歌い終わったら「うわあ、上手だ、上手だ。オレもこだが息子ほしかったな」といってくれたことがあった。同じ山形出身で「孫」のヒットで紅白出場をはたした大泉の存在が、演歌を目指す原動力なのだという。「紅白に出れるようがんばりたい」という。
岩本乃蒼アナ「インパクトありますよね」
青木愛(元シンクロ選手)「メイクがシンクロっぽくて」
司会の加藤浩次「演歌ではあまりないよね」
湯山玲子(著述家)「快進撃のスターみたいな感じがするわね」
加藤「ビジュアル系で、ちょっと山形なまりがある」(笑い)
これが受けると、定九郎や五右衛門みたいな風体の演歌歌手が続出するかも。