大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津子さん(13)の遺体が発見される直前、駐車場に2台の不審車が出入りしていたとみていたが、防犯カメラの映像を詳しく解析した結果、1台だった可能性が浮上してきた。
遺棄現場を出たり入ったりして確認
防犯カメラの映像はこんな様子が写っていた
(1)13日(2015年)午後10時34分。ヘッドライトを点けた不審車が運送会社の駐車場に入ってきた。駐車場内を熟知しているのか、迷う様子もなく奥の空きスペースに。方向転換してバックで駐車しヘッドライトを消す。
(2)その4分後、車はヘッドライトを消したまま駐車場を出ていったが、1分後に戻ってきて、再び同じ場所にバックで駐車しヘッドライトを消した。
(3)警察は当初この2回の駐車で、不審車は2台あったと判断したが、よく見ると同じ場所に出たり入ったりしているように見える。車は30分後にヘッドライトをつけて走り去った。その18分後の午後11時30分に駐車場に入ってきたトラックの運転手が、遺体を発見した。
なぜ不審車は同じ場所に出たり入ったりを繰り返したのか。犯罪心理学者の出口保行氏は「駐車場をよく知る犯人が、仮眠しているトラック運転手がいないかなど下見をしたのではないか」と見る。
「モーニングバード!」は「不審車両が1台だったことで、単独犯の可能性が浮上」としたが、これで単独犯とみるのは早計ではないか。平田さんの遺体には30か所の形状や深さが異なる傷があり、複数犯との見方は消えていない。上野正彦・元監察医は「リーダーに言われるまま、おっかなビックリ突いている感じを受ける」と、女が犯行に加わっている可能性を示唆している。