タイのバンコク中心部でおととい17日(2015年8月)に起きた爆破テロ事件で、不審な人物が浮上してきた。「現地の警察は防犯カメラがとらえた映像を公開しました」と司会の夏目三久が伝えた。
黄色のTシャツを着て、黒い大きなリュックサックを背負った男で、現場のエラワン廟の敷地のベンチに座り、リュックサックをおろすと、置いたまま人混みの中を立ち去った。その後、爆発が起きた。捜査当局はこの男が犯行にかかわっている可能性が高いとして行方を追っている。
「黄色いTシャツ男」リュック置いて立ち去った直後に爆発
タイ国家警察長官は「もし防犯カメラの人を見つけたらすぐ連絡をください。テロを行ったのは1人ではないと確信しています」と呼び掛けた。
爆発から18時間後のきのう18日(2015年8月)午後にも、約5キロ離れたところで爆発が起きた。けが人はいなかったが、当局は爆弾の種類がよく似ており、同じ組織の犯行とみて捜査している。
久江雅彦(共同編集兼論絶委員)「バンコクは東南アジアの中でも比較的安全とみられていましたが、こうした事件が起きたことは、テロからの聖域はもはやないという現実を突き付けられたと思います。テロはいつどこで起こるか予測は難しく、国際社会の最大の脅威となっています。これまで性善説で傾きがちだった日本も、東京五輪を控え念には念を入れる対策が必要になってきます」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト