タイ・バンコクの中心部の繁華街で17日(2015年8月)午後6時55分ごろに爆発があり、19人が死亡し、日本人男性一人を含む100人以上が重軽傷を負った。
負傷した日本人男性はタイ在住の安藤紘太さん(31)で、腹や背を損傷し手術を受けたがケガの程度は重いという。
人気の観光スポット「エラワン廟」前の路上
爆発のあったのはラチャプラソン交差点の角で、ご利益があるといわれ、外国人観光客にも人気がある「エラワン廟」前の路上だ。周囲にはバンコク伊勢丹もテナントで入っているショッピングセンター、外国人観光客が泊まる高級ホテルも並ぶ。その最も人が集まる時間帯に爆発は起きた。
当時の模様について、バンコク支局の河野太一記者は「現場から1キロほど離れたオフィスにいて雷が落ちるような音を聞き、現場に行きました。爆発で破壊されたバイクが散乱し、周辺には多数の遺体があり、騒然とした状態でした」と報じる。
副首相「タイ経済の打撃を狙ったもの」
司会の羽鳥慎一「テロの可能性についてはどう考えられているのでしょうか」
河野「タイの副首相が先ほど会見し、『タイ経済の打撃を狙ったものだ』とテロの可能性を指摘していました。ただ、政府のスポークスマンはまだ犯人像をしぼるのは時期尚早で、あらゆる可能性を排除せずに捜査を進めると話しています」
コメンテーターの青木理(フリージャーナリスト)「タイはタクシン元首相派と反タクシン派の対立で流血事件が続いており、その対立の構図の中で起きた爆発事件なのかどうか。もう一つは、タイ最南部のイスラム教徒の間で独立運動があり、その関わりがあるのか。一番の関心事だと思います」