おととい16日(2015年8月)夜、東京のJR池袋駅近くの繁華街の歩道に乗用車が突っ込み5人が死傷した事故で、「当時の様子、逮捕された容疑者の素顔がわかってきました」と司会の夏目三久が伝える。
事故直後も異様な言動
「うわああああ」
過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕された東京都北区王子の医師、金子庄一郎容疑者(53)が警察官に取り押さえられた直後の様子だ。現場にいた人たちは、異様な言動だったと語っている。若い男性は「『何が悪いんだよ』みたいなことをずっと言っていて、『酔っ払っているんだよ』『じゃあ、捕まえろよ』などと言って手を出して、いきなり暴れかかったんです」と話す。別の男性は「ふらついてラリっているというか、まともじゃないかんじだった」という。
金子は16日午後9時半ごろ、池袋駅東口の地下駐車場から地上に出て、直進禁止なのにUターンせず、歩道に乗り上げ猛スピードで歩行者をはね飛ばし、前方の衣料品店に突っ込んだ。この事故で板橋区成増の薬剤師の江幡淑子さん(41)が死亡、男女4人が重軽傷した。
父親から引き継いだ診療所で「産業医」
金子は東京・北区で父親から継いだ診療所を経営していた。ホームページには「『こころの問題』は治る病気です。社員の方のココロとカラダの健康を守る。それが私の仕事です」などと書いてあり、「産業医」を務めていた。入口には「月火水金は定休日」という札が出ている。
近所の人たちは「医者としては技術的にも適格性を欠くんじゃないかな。一言でいうと、カッとするタイプ」「ちょっと変わっている。『うるさい』と通報したり、嫌がらせのようなことをしたり」と話し、トラブルもあったという。
金子は16日午後1時ごろ、自宅を出て横浜に墓参りに行き、埼玉県所沢市の熱帯魚店に立ち寄り後に帰宅。そのあと再び外出して池袋でラーメン店に入り、9時半ごろ歩道に突っ込んだ。「寝不足でした。1日中運転していた疲れがあり、居眠り運転だと思います。気がついたときはぶつかって停止していました」と供述している。
警視庁の調べで、金子はてんかんの持病を持っていたことがわかった。