五輪エンブレムはどうなる?佐野研二郎氏「トートバック敷き写し」認める

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   サントリーがキャンペーン景品として配っているトートバッグのデザイン盗用疑惑について、デザイナーの佐野研二郎氏が「第三者のデザインをスタッフがトレース(敷き写し)していたことが判明した」と認めた。

   佐野氏は代表を務める事務所のホームページにコメントを掲載したが、盗用という言葉ではなく「トレース」という言葉を多用している。広報を担当している佐野氏の妻も「トレースという表現が一番適切だと思い使っている。盗用ではありません」と釈明した。

「BEACH」パクられたアメリカ人デザイナー法的措置検討「あれはコピーだ」

   デザイナーの森チャック氏がトレースの方法をスタジオで実演した。ネット上にある気に入った画像に紙を重ね、デザインを敷き写してその上に色などのアレンジを加えて自分の作品にするのだという。

   森氏「ネットに転がっている画像を使うのはあんまりやらない方がいい。モラルの問題です。素材をそのまま何の加工もなくスキャニングしてしまうのは盗用と思いますね」

   佐野氏が取り下げた8種類の作品のうち、矢印の中に「BEACH」と書かれたデザインはアメリカのベン・ザラコー氏の作品と酷似しており、ザラコー氏も「彼がしたのはトレースではなくコピーだ」と、法的措置を検討中という。女性が泳いでいる作品についても、アメリカのデザイナーの作品に似ており、森氏は「アーチストとしてみれば、完全に作風すら盗んじゃっている」と指摘した。

ケチが付いたエンブレムじゃ使いにくい

   法的に問題になるのかどうか。コメンテータ―の住田裕子弁護士は「何かを見て刺激を受けたとしても、自分のフィルターを通して新たなオリジナリティー、独創的なものを作るかが大事になります。本人に使っていいか聞かない限り盗用なんですね」という。

   やはり盗用が指摘され、裁判を起こされている東京五輪のエンブレムについても、司会の羽鳥慎一は「ここまできたパクリとかは別にして、使いづらいですね」という。森氏も「完全に信頼を失っているので、このまま使い続けるのは国民の皆さんも納得しないでしょう」

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