中国・天津の大爆発でこれまでに死者50人、負傷者701人が確認されたが、なお不明者がいるという。現場の「浜海新区」は天津港の開発区域で、工場や倉庫、コンテナ集積場が並んでいて、14日(2015年8月)朝になっても火災は完全に収まっていない。
高性能火薬21トン分に相当
爆風はすさまじく、爆発地点から3キロ以内のビルや工場の窓ガラスはことごとく割れ、吹っ飛んだコンテナ、黒こげになった車が折り重なっている。輸入車4000台が焼けたという。
近くを走る高速道路の道路標識の鉄製支柱がぐにゃりと曲がり、鉄道の駅舎もぐちゃぐちゃ。駅前に停まっていたバスもガラス窓がない。トヨタ自動車の販売店や工場、イオンや三越伊勢丹の店舗も大きな被害を受けた。
爆発は危険物を保管する倉庫で起きた。12日午後11時前、「車が燃えている」という通報で消防が駆けつけると、複数のコンテナが激しく燃えていた。消防がこれに放水をしていた午後11時半ころ爆発が起きた。2度目の大きな爆発の威力は、高性能火薬21トン分に相当するという。
「危険性」消防士に徹底せず
警察は、倉庫の管理会社の担当者を拘束して、爆発の原因などを詳しく調べている。メディアは原因物質として「硝酸化合物」の可能性をあげている。これは、水と反応すると爆発するもので、これらの情報が適切に消防士に伝わっていなかったため放水に反応した可能性がある。爆発で12人の消防士が死亡している。
司会の加藤浩次「爆風がすごかったようですね」
犬山紙子(コラムニスト)は「爆風でこうなったのか、ものが飛んで来てこうなったのか」と、爆風というものがまったくわかってない。
加藤「水をかけたことで爆発したということでしょうかね」
森圭介アナ「もともとの火事を消火するために水をかけた。それが危険物にかかって爆発したと考えられます」
加藤「知識・情報があったら、爆発は起きなかったということですか」
湯山玲子(著述家)「急激な経済発展で知識が追いつかないという見本ですよ」
きのうの段階で「水が使えないので砂や消化剤で手間取った」という情報があった。消防士全員にそれが届いていなかったということかもしれない。