北海道・紋別市の山中で、坂道で動き出した車を止めようとしてドアにはさまれ、動けなくなった66歳の女性が丸3日経って救い出された。先週の土曜日(2015年8月8日)の午後4時頃、女性は車で自分の畑に行った。車を降りたところで、サイドブレーキが緩かったため車が動き出し、あわてて止めようと運転席に戻りかけたところで転倒しはさまれてしまった。
暑さの中で脱水症にも熱中症にもならずどう過ごしたのか。
携帯電話に手が届かない!
現場は山林へ分け入ったところで、建物はあるが人は住んでおらず、昼間でも人が来ないところだ。女性は1人暮らしで、携帯電話は車の中にあったが手が届かない、どうにもならないまま夜を過ごし、翌9日は曇りのち晴で、最高気温は25度だった。
3日目の月曜になって、女性が仕事に来ないことを不審に思った仕事仲間の男性が女性の携帯電話にかけたが出ない。火曜日(11日)になっても依然として電話に出ないので自宅へ行ってみると、車がない。女性が畑をもっていることを思いだして向かい、やっと見つけた。
女性は「携帯を取って」というと、自分で119番した。消防がかけつけて車を持ち上げて救出されたのは午後5時半で、丸々3日経っていた。女性は背中や胸に痛みがあるというが、打ち身程度だ。
幸いだった「気温低く毎日小雨」
救急の専門家は、腸管を圧迫されると危ないのだが、下が草地でクッションになったことがよかったという。天候もよかった。月曜は曇りのち雨で最高気温は27.6度、火曜日は時々雨で最高23.4度だった。恵の雨だった。
司会の加藤浩次「小雨が降ったりして幸運だったですね」
おおたわ史絵(内科医)「好条件がいくつかありますが、この方はもともと身体が強かったんだと思います。糖尿病だとか低血圧だとかだと3日の間に何か起こっていたと思います。助けに来てくれた人もよく見つけてくれました」
西村綾子レポーター「普段からきちんとしていた人で、行動範囲もわかっていたそうです」
加藤「サイドブレーキはちゃんと引かないと」
それより、おかしいなと思ったその日に助けることもできたなと、そっちの方も考えてしまう。