見世物のお化け屋敷でお化けを殴った大学生(19)が逮捕された。大学生は実家に帰省中で、10日(2015年8月)夜、札幌市中央区の商業施設内にあるお化け屋敷「ゆびきりの家」で、お化けに扮した男性の頭を殴った。
大学生は酒に酔っていたらしく、この直前にも別の部屋でお化けの人形を殴っていた。これらの暴力行為を目撃したスタッフが外に出た大学生を呼び止め注意しようとしたが、反省の色が見られなかったことから警察に通報したという。
「キャストへの暴力行為は故意・過失を問わず警察の通報させていただきます」
大学生は「ビックリしてとっさに手が出た」と話しているという。殴られたお化け役の男性は「楽しませようと思ってお化けをやっていたのに殴られてしまった。とても悔しい」と恨めしそうに話している。
実は、札幌のゆびきりの家ではお化けを殴る暴力行為は今回が初めてでなかった。7月にもお化けに扮した20代のアルバイト大学生が客に殴られケガをしたが、客が謝罪したため事件にはならなかった。それをきっかけに、ゆびきりの家の入口には「キャストへの暴力行為は故意・過失を問わず警察の通報させていただきます」と貼紙をしている。
もっとも海外でもこんな事件があった。台湾で2010年、女性客が恐怖のあまり持っていた傘で次々出てくるお化けの急所を攻撃。お化け役はメイク係に異動願いを出したという。アメリカでは2009年、非番の警察官が娘とお化け屋敷に行き、恐怖で逃げ惑う娘を守るためにお化けに拳銃を突き付けた事件もあった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト