「福島原発事故」原因未解明、被害者避難暮らしの中での再稼働強行
再稼働を押し切った九電はどう考えているのだろうか。「万が一の事故の責任は、当然として(九電に)あると考えているので、さらなる安全性、向上に務める」という。
「曖昧なルールのままの再稼働ということですね」という羽鳥の疑問に、コメンテーターの青木理(元共同通信記者)が次のように再稼働を批判した。「4年前の福島の大爆発で放射性物質が大量に撒き散らされました。一時、東京を含む東日本が壊滅するのではないかという寸前までいき、その事故収拾のメドすら立たず、数万人がまだ漂流状態で再稼働とはとても納得いきませんよ。
百歩譲って当面必要なんだとしても、再生エネルギーに全力で取り組むとか、脱原発の道筋をつけるならまだしも、それすら感じられなくなっています。昔のまま動かしたいという姿が見え、もはや正気の沙汰ではない」
これだけ反対意見があるなかで再稼働に動いた九電も賛成した地元住民も、事故が起こったときの復旧、補償に税金を一切使わないということなのだろうか。でないと理屈に合わない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト