神戸港で8日(2015年8月)夜に行われた「みなとこうべ海上花火大会」で、花火見物に集まった船のトラブルが相次いだ。集まったのは165隻。エンジンを止めた状態で見物するのだが、船同士が接近し接触の危険が続出したほか、波に流されて進入規制エリアに居座る船もあった。
3年前には船が防波堤に乗り上げて5人が負傷する事故が起きている。今年も、花火が終了するとわれ先にと猛スピードで帰り始め、「あわや衝突」という場面が何回もあった。港内には海上保安庁の巡視船7隻と実行委員会の警戒船15隻が目を光らせ、衝突事故などは避けられたが、海上警備だけで3000万円の費用がかかったという。
相次いでいる海上見物事故!死傷者54人
花火大会を30年間警戒船で警備している山下利男船長は、「衝突事故が起きるのが一番怖い。シーマンシップを守ってもらわないと。船乗りとして大事なことだと思いますけどね」と訴えていた。
花火大会での海難事故は昨年は20件も起きていて、過去5年間で92件、死傷者も54人に達している。このため、「なにわ淀川花火大会」は船で来る人は5万円の寄付金を払うことが義務づけられた。「びわ湖大花火大会」は動力船の航行は禁止だ。
石原良純(タレント)「船に乗って見る人は、花火大会を見る人の何十分の一でしょ。それにこれだけ警備費をかけるというのも困ったものですよ。事故が起こったら進入禁止になるよね、自分たちの楽しみを自分たちでつぶすことになる」
住田裕子(弁護士)「速度制限などルールをちゃんと作り、違反者を摘発するぐらいの気持ちでやらないと・・・」