「イスラム国」惨殺された後藤健二さんが作ってた会社「邦人の保護・救出ビジネス」
『週刊文春』に気になる記事がある。イスラム国に殺された後藤健二さんについての記事だ。後藤さんの未公開写真だとテレビ局に売り込んできたアラブの連中がいて、それを買ったテレビ局が精査した結果、合成写真だとわかったという話なのだが、その中にこんな記述がある。
後藤さんは2013年末頃、<テロや拉致などに巻き込まれた際の邦人保護、またそうしたリスクを回避する講習を行う>IP社なる会社をつくっていて、奥さんもそこに係わっていたというのである。昨年の6月9日に、海運、造船などのニュースを扱う『日本海事新聞』にIP社の広告が掲載されているというのである。IP社の広告には、イギリスの大手警備コンサルタントのA社やT社と提携していると書かれており、後藤さんがイスラム国に人質になった後、奥さんはA社に交渉をどうすればいいのか相談しているそうだ。
ジャーナリストがコンサルタント会社をつくっていても非難されるいわれはないが、後藤さんが短期間で湯川さん救出に向かった理由の一端が、このことと関係があるのかどうか。この事件の全容はまだまだ闇の中である。
そういえば、CNNが伝えたフリージャーナリスト安田純平氏(41)がイスラム過激派によって身柄を拘束された可能性が高いとの情報は、その後どうなったのだろうか。