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大原麗子「すこし愛して、なが~く愛して」高倉健が用意してくれた電話の番号「0015(レイコ)」

   『週刊新潮』も合併号だが、得意なはずのワイドなどに精彩がない。巻頭の「ケチで愚かで偉そうな『森喜朗元総理』の利権を潰せ」で、森は「子分肌」で「小狡い」、「影響力を持っているかのように見せかけるのがうまい」だけの小者政治家だとしているが、週刊新潮らしい切れ味はない。新国立競技場の「戦犯」である下村博文文科相のインタビューもいい訳ばかり。

   「東大卒代議士『吉良州司』が風俗嬢に30万円を払った一部始終」は、ムラムラした代議士がデリヘル嬢を呼んで本番までしたことで、彼女とトラブルになったというひと口話である。

   ワイドで目を引いたのは、七回忌を迎えた大原麗子の実弟・政光氏が、姉は高倉健に恋していたと告白している記事。大原が森進一と離婚してから建てた豪邸は健さんの自宅から10分足らずの距離で、電話番号は健さんが用意してくれたのだという。末尾はレイコと読める「0015」。携帯電話もプレゼントしてくれて、「末広がりで縁起がいい」と末尾が「8888」。政光氏がこう話す。

<「2度目の離婚後、姉は私に『誰にも言っちゃだめよ』と、健さんへの好意を暗に認めたことがありました。心の奥底では、ずっと健さんと一緒になりたかったのだと思います」>

   大原の死後、政光氏のところに桐の箱に入った線香が届き、ほどなく健さんが大原の墓前で手を合わせる姿が見られたという。映画「居酒屋兆治」がまた見たくなったな。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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