暑さを吹っ飛ばす快挙だ。ロシア・カザンで行われている世界水泳で6日(日本時間2015年8月7日未明)、女子200メートルバタフライで星奈津美選手(24)が2分5秒56で勝った。競泳の日本女子では世界選手権初の金メダルである。リオ五輪の代表に内定した。
「今までやってきたことを出そうと必死に泳ぎました」
星は序盤6位あたりにつけていたが、150メートルの折り返しでは3位、残り25メートルあたりでトップに抜け出すと、そのまま力強くフィニッシュした。後半の強さは抜群で、2位のアダムス(米)、3位の張(中国)に1秒近くの差をつけていた。
マイクを向けられて星は、「最近、自分らしいレースができていなかったので、最後どうしても今までやってきたことを出そうと必死に泳ぎました」と涙を流しながら語った。
ロンドン五輪の銅メダル以後の諸々が去来したのだろう。2日目の100メートルでは準決勝で14位に終わっていた。
次は1年後のリオ五輪で金メダル
この大会では、渡部香生子選手が200メートル個人メドレーで日本新で銀メダルをとっている。男子がやや低迷気味のなかで、女子パワーが気をはく。
上重聡キャスター「やりましたねえ。リオの代表にもなりました」
元シンクロ選手の青木愛は「世界水泳の女子ではシンクロでメダルはありますけど、競泳で金は初めて。それが嬉しいですよ。1年かけてリオに準備できる」という。
上重「高校時代、バセドウ病と診断され、去年、手術に踏み切って、この成果となった。すごいですよね」
菊地幸夫(弁護士)「喜びもひとしおでしょうね」
上重「おめでとうございます」
大会はあと3日ある。他の選手へのいい刺激になるといい。