大混乱!首都圏JR電車―架線1本切れただけで各線全面ストップなぜ?

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   4日(2015年8月)午後7時過ぎに起きたJR京浜東北・根岸線の架線切断で、首都圏の交通が深夜まで大混乱した。「混乱した時間の長さ、範囲の広さはちょっと考えられないですよね」と司会の羽鳥慎一が取り上げた。午後7時から横浜みなとみらい21で神奈川新聞主催の花火大会があり、約20万人の観客が集まっていたことも混乱を拡大した。

   架線切れのトラブルが起きたのは、京浜東北・根岸線の横浜―桜木町駅間で、南行電車内の電気が消えた。運転手が調べたところ架線が切断し垂れ下がっていることが分かった。このため停車車両のドアを開けて乗客を車両外に出し、線路上を歩くなどして駅に避難さえせる処置を取ったことから、並行する東海道線、横須賀線なども全線で運転を見合わせた。さらに湘南新宿ラインや総武快速線、高崎線、宇都宮線なども影響を受けた。

各線乗り合いで事故・故障の影響すぐ拡大

   1線の架線が切れたぐらいでこれほど長時間、広範囲に混乱が起きたのはなぜなのか。コメンテーターの菅野朋子弁護士は「東海道線と京浜東北線はどちらかがダメだと、いつも両方一緒にダメになるんです。隣り合わせで走っているので影響が出やすいのでしょうが」と疑問を呈した

   鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は、乗客を電車外に出して線路を歩いて避難させた措置については、「冷房のきいていない高温多湿の車内から降りてもらった方がよかったと思う」と話す。利便性を良くするために、首都圏のJR線は乗り合いが広がっていて、どこかで事故や故障があると100キロ先の電車にも影響が出るようになったことも大きいだろう。

   久保田直子アナ「それにしても、JR東日本のトラブル、最近ちょっと多いと思いませんか」

   今年4月には東京・山手線架線柱が倒壊し9時間もストップし、同じ4月に東北新幹線でも架線切れがあった。高度にマンモス化した首都圏の交通網がコントロールできる限界に達しているのでなければいいが。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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