北海道・音更町で、同じアパートに住む美容師の金野恵里香さんを殺したとして、北海道警が逮捕した19歳の男は「人を殺してみたかった。誰でもよかった」と供述している。
3日(2015年8月)朝、金野さんが美容院に現れないので母親が訪ねると、部屋から煙が出ており、火は消し止めたが、金野さんはすでに死んでいた。首など複数箇所を刺された失血死だった。
「夢の中で殺した」「夢か現実かわからない」
逮捕された男は、2日深夜か3日早朝、カギがかかっていなかったので金野さんの部屋に入り殺害した。いったん部屋に戻って再び金野さんの部屋へ行き火をつけた。交友関係はなかった――と話している。
金野さんの部屋は1階で、男の部屋は真上の2階だった。部屋からは血の付いた刃物、衣服などが見つかった。「夢の中で殺した」「夢か現実かわからない」「夢であってほしい」などと意味不明の言葉もはいているという。
どんな男だったのか。高校の同級生は「おとなしい」「まじめ」とい。声をかけられるタイプ、おとなしくて周囲に合わせる方だったという。高校では図書局という本の貸し出しなどを担当していた。局長だったが、自分でやるというより、「やれよ」といわれて「全然いいよ」と従うことが多かった。女性の話も聞かなかったと同級生はいう。
長年の夢「お母さんと美容院」実現させたのに・・・
現場に花束をもった夫婦と子どもがいた。金野さんの弟一家だった。「痛かったろう、苦しかったろう」「母と2人で美容院をやっていくのが夢だったと思う」と話す。
高校卒業後、札幌で働きながら美容師の資格をとり、4年前に地元に戻って母親の美容室で働いていた。婚約者もおり、来年には結婚する予定だった。
母親は発見する前に1度金野さんを呼びにいっていた。しかし反応がなかったのでそのまま引き返した。母親は「あのとき部屋に入っていれば」と悔やんでいる。
犬山紙子(コラムニスト)「誰でもよかったって、19歳でもしっかり罰してほしいですよ
宮崎哲弥(評論家)「殺人ですから逆送で裁かれます」
犬山はなおも「名前がでないことでも怒りを感じます。夢の中で殺したなんて、いいわけがましい」と怒りが収まらない様子だ
宮崎「理不尽としかいいようのない事件ですよ。裁判では『夢で殺した』というのが偽りでなければ、責任能力が問われることになる。ただ、火をつけたのは証拠隠滅ですから、計画性をうかがわせるからどうなるか」