国際オリンピック委員会「再調査する」
報道があったとき、クアラルンプールで国際オリンピック委員会(IOC)の総会が開かれていた。世界アンチ・ドーピング機関のリーディ会長は「再調査をする必要がある」といい、IOCのバッハ会長は「調査結果を待って判断する」。国際陸連のディアック会長は「証拠はない。われわれが真剣に検査しなかったなどというのはバカげている」と反論したが、再調査は行うといった。
ただ、血液ドーピングを見極めるには、普段の赤血球量との違いを相対的に見ないといけないわけで、はたして過去のデータだけで判定できるものなのかどうか。
ロバート・キャンベル(東京大教授)「サンデー・タイムズの記事を読みましたが、サンプルを新たに検査したのかとか、そのあたりを明らかにしていないんです。報道にもけっこう疑問が残りますね」
上重聡アナ「もし本当なら、ちゃんとやっていた選手はなんなんだとなりますよね」
今月(2015年8月)は北京で世界陸上がある。いっそう厳しい視線が注がれるのだろう。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト