『熱中症』家の中が危ない!トイレはドアを開けて使え!?3分で気温・湿度急上昇

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   連日の猛暑で、熱中症で救急車に運ばれる人が全国で1000人を超えているが、室内にいても危ない。あるデータによると、熱中症の発生場所で最も多いのは居間・リビング39%、次に寝室・就寝中32%、これに続くのがトイレ15%という。

東京・荒川では閉じ込められた女性が死亡

   先週の7月30日(2015年)、東京都荒川区のマンションの自室トイレのドアをはさんで夫婦が死亡する事故があった。持病のある体重100キロの夫がトイレの外で急死し、中にいた妻が扉を開けられず熱中症や脱水症状などで死亡したとみられている。

   トイレ内の熱中症リスクについて、東京都内で訪問診療をしている太田祥一院長は「トイレは空気が循環しませんし、冷房も入っていませんので当然暑い。急に暑いところに入ると体内のバランスがとりにくくなるので、フラッとします。長くいると、高齢者の場合は意識を失ったりして、どんどん重症化してしまうリスクがあります」と話す。

キッチンでは扇風機、入浴前後に1杯の水

   「あさチャン!」スタッフが世田谷区のある家のリビングとトイレの温度差を比べてみた。トイレの外は26.0度、湿度63%だったが、トイレの中に3分いると28.4度、湿度79%だった。スタッフは「じっとりと汗をかくほど非常に蒸し暑いです」と言って出て来た。太田院長は「トイレの中の空気の循環を良くするには、少し扉を開けておくといいかもしれませんね」とアドバイスしている。でも、トイレのドアを開けておくというのも難しいだろう。

   司会の夏目三久「連日お伝えしていますが、家の中の注意はとくに必要ですね」

   野村修也(中央大法科大学院教授)「お年寄りには危険なところなんですね。家の中であっても携帯電話を持って行動することも必要になってきますね」

   ほかに家の中の予防法として、キッチンは扇風機を使う、浴室は入浴前後に1杯の水を飲むこと。入浴後のビール1杯は美味しいが、体温が一気に変化するので、その前に水で体温を落ち着かせることが大切だという。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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