山口瞳さすが連載コラムの手練れ!「戦後はアメリカの妾の世話やく宦官の時代」

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スマホでお手軽体験「バーチャルリアリティ」セックス!本当ににシテる気分

   最後は飯田編集長が復帰してから猛然と再開した週刊ポストの「死ぬまでSEX」特集。その第3部、新潮流「バカ売れラブグッズから映像革命まで最新技術を大紹介 したことないSEXは、ここまでできる」を紹介しよう。

   バイアグラはもう古い。今は陰茎の亀頭部分に薬剤を注入して大きくする「亀頭増大法」というのがあるそうだ。青山セレスクリニック理事長の元神賢太氏がこう解説する。<「注射する薬剤には今まで、ヒルアロン酸やコラーゲンが用いられてきましたが、これらは注射後6~12か月程度で体内に吸収されるため、せっかく大きくした亀頭が萎んでしまいます。

   そこで近年主流になっているのが、鼻やアゴのプチ整形にも使われるパーフォームという薬剤。体内に吸収されにくく、一度施術すれば効果は半永久的に持続します」>

   バーフォームの硬さはテニスボールに近いという。硬すぎず柔らかすぎず、亀頭増強には最適だという。

   お次は「アインス」なるバイブレータがバカ売れしているそうだ。ドイツに本社をおくFUNFACTORY社が13年1月に発売し、日本でも好調な売れ行きが続いているため、7月15日にセールスマネージャー、トーマス・ボーダイス氏が来日したというほどだという。

<「アインスは同社が構想から3年の歳月をかけて開発したもので、単純なバイブレーションではなく、セックスにおける男性のピストン運動を再現した画期的な製品です」(トーマス・ボーダイス氏)>

   価格は2万5920円とお高いが、なかなかの優れものだそうだ。

   6月にロサンゼルスで開催された世界最大規模のゲーム見本市で、バーチャルリアリティ(仮想現実)技術を用いたディスプレイが大きな注目を集めた。それをスマホを使ってお手軽に体験できる「ハコスマ」と呼ばれる画期的な装置がある。

   AV業界がその新技術をさっそく活用して専用のエロ動画を制作し始めたそうだ。その代表格である「エロスハウス」の動画を「ハコスマ」を使って試聴してみたら、10人ものカップルのSEXシーンを、自分も参加しているような没入感で見られるそうだ。

   コンピューターで作られた世界に自分自身が飛び込むVR(仮想現実)に対し、現実の世界と過去の映像を混同させることで実在しない人や物が目の前にあると錯覚させるSR(代替現実)という技術があるという。それをビジネスに生かそうとしているのはオナニーグッズメーカーのTENGAである。

   まずヘッドマウントディスプレイを装着して椅子に座る。目の前に女性が立っているのが見える。すると女性は記者の後ろに回り込んで1度視界から消え、再び目の前に戻ってきた。次に女性は突然服を脱ぎはじめ、美しい乳房を露わに。「触っていいよ」といわれ、前方に手を伸ばすが、そこには女性がいなかった。

   同社の取締役の松浦隆氏が語る。<「いま構想しているのは、ビデオボックス事業です。例えば、受付のきれいな女性に個室の中に案内されて、ヘッドマウントディスプレーを装着する。女性はいったん部屋から出ていく。再び戻ってきた女性が裸になってTENGAの製品でオナニーを手伝ってくれる。でも部屋に戻ってきた女性は映像で、実際は男性スタッフがオナニーを手伝っている、なんてことも可能なんです。1度現実の女性を見せているからこそ、映像で脳を錯覚させることができる。何年先になるかわかりませんが、いろんなビジネスを模索中です」

   これからは男も女もリアルなのはいらなくなって、仮想空間で満足できる時代になりそうだ。私のような古い人間には寂しい気がしてならない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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